農業用鉄コンテナは農作物の収穫時や貯蔵、輸送などに利用する容器です。
収穫の仕方や農作物の形状などにより、農業用鉄コンテナも数多くの種類があります。
スチールコンテナやメッシュコンテナなど構造の違いもありますが、
今回は、「大きさ」についてご紹介したいと思います。
芋や玉葱など収穫の機械化が進んでおり一度に大きな量を収穫する作物などは
高さが1400程度ある大きなサイズの農業用鉄コンテナを使用しています(地域によります)。
これを「大コン(おおこん)」と呼んだりもします。
寸法的には間口が約1700~1800、奥行きが約1100~1200、高さが約1300~1400(㎜)くらいのコンテナです。
スチールコンテナではS-1、S-30Lなど。メッシュコンテナではM-1、M-3、M-4Uなどの機種がそれに該当します。
収穫機械に鉄コンテナを積載し、収穫機械から鉄コンテナに直接作物を投入していく方式が多いです。
機械化が進んでいてもキャベツのような柔らかい作物は、大コンはあまり使いません。
大きくて深さのある鉄コンテナに入れてしまうと下の方のキャベツが傷んでしまうからです。
そのため、高さが800~1000(㎜)くらいの大きさの鉄コンテナを利用します。
これを「ハーフコンテナ」と呼んでいます。
スチールコンテナではS-11W、NS-120W、メッシュコンテナではMM-11、MC-1-100、MJ-14などの機種がそれに該当します。
また、長芋やゴボウ、南瓜などは、生産者の方が手作業で鉄コンテナに作物を投入することが多く、
そのため腰を折り曲げて入れることができるくらいの高さのハーフコンテナを利用します。
※生産者の方が手作業で鉄コンテナに作物を投入しなければならない場合は、
スチールコンテナでもメッシュコンテナでも、投入する側の面を中折れ方式にしておいた方が作業が楽になります。
農業用鉄コンテナのご利用と検討されている方は
収穫形態や作物、倉庫環境や輸送形態などにより、選定される機種も変わりますので
農業用鉄コンテナ専門メーカーのセイカンにお気軽にお問合せください。
農業用鉄コンテナへの作物の投入方法
収穫機械に農業用鉄コンテナを積載し収穫機械から直接鉄コンテナに投入する場合と
手作業で農作物を鉄コンテナに投入する場合があります。
手作業で投入する場合は、収穫作業をされている方が作物を持った状態で
腰を曲げて、鉄コンテナに作物を入れますのでコンテナの高さはなるべく低い方が作業が楽です。
しかし、積載効率や輸送効率を考えた場合、あまり低くすると作物を収容できる量が少なくなってしまいます。
そのため、鉄コンテナの高さをそのままにしながら投入面(主に前面)の扉を中央部分から折れるようにして
作業時には、鉄コンテナの前面扉を折り曲げた状態(半分の高さ)で作物を投入できるようにします。
これを「中折れ」と呼びます。
メッシュコンテナの場合は折畳み方式という構造上、ほぼすべての機種が中折れ方式となっていますが
スチールコンテナはそうではありません。
スチールコンテナの中折れ機種は、中折れであることが分かるように、北海道セイカン工業では機種の最後に「W」と表記しています。
<例> S-1(中折れではない)、S-1W(S-1を中折れにした機種)
中折れ方式の場合は、扉が重たくなってしまうので、使わない場合は中折れにしない方が組立作業が軽減化されます。
農業用鉄コンテナをご検討の場合は、
農業用鉄コンテナ専門メーカーのセイカンにお気軽にお問合せください。