鉄コンテナでの穀物の集荷貯蔵
穀物の集荷貯蔵は、紙袋、フレコンパック、バラ集荷、スタンドバックなどの方法がありますが、
北海道では鉄コンテナでの集荷貯蔵が主流です。
収穫した穀物が一度に施設に持ち込まれてしまうと、施設の乾燥能力を超えてしまい穀物をのせたトラックが滞留してしまいます。
そのため半乾の状態で鉄コンテナに入れて持ち込みしてもらい、施設では穀物の入った鉄コンテナを荷下ろしし貯蔵。
乾燥能力に合わせて順次、乾燥していく流れです。
最近では、フレコンバックやスタンドバックの利用が多かった東北や九州でも鉄コンテナでの集荷貯蔵が増えてきました。
自乾する場合の、一次保管用にホッパータイプのPOPも人気です。
鉄コンテナでの穀物集荷貯蔵をご検討の方はぜひお問合せください。
穀物用鉄コンテナの動画UPしました
穀物用鉄コンテナの動画をセイカン公式YOUTUBEにアップしました。
メッシュコンテナに入った穀物を回転リフトで排出している動画です。
ぜひご覧ください。
穀物用鉄コンテナの選び方
穀物用としても農業用鉄コンテナの利用が増えています。
トラックに積んだ鉄コンテナに、収穫した米をコンバインから直接投入し、
回転リフトを使って乾燥機のホッパーに投入するといった利用方法です。
乾燥するまでの仮置き用としても、農業用鉄コンテナはフレコンと異なり倒壊の恐れが少ないので安心です。
[穀物用コンテナの種類]
穀物は、野菜と比べても密度が高くコンテナへの内圧がかかりやすくなるため
鋼材の使用量の多く破損の比較的少ないメッシュコンテナが主流です。
北海道ではメッシュコンテナM-4(W1610×L1266×H1400)という機種が穀物用としてよく利用されています。
本州では産地によって大きさはさまざまですが、やはりメッシュコンテナが多く利用されています。
メッシュコンテナの機種はこちら
穀物を排出する際には、回転リフトを使用することが多いためM-4のように回転リフト対応の機種か、
通常の機種に回転リフト用フォークガイドオプションを取り付けします。
輸送するのであればトラックの積載量にも注意して機種選定した方がよいでしょう。
[穀物コンテナ用内袋]
野菜用で鉄コンテナを使う場合と異なり
米用でコンテナを利用するには、コンテナに取付ける内袋が必要となります。
内袋はPP素材が主流ですが、生地を縫製して作るので、縫い方によって若干誤差がでてしまいます。
そのため穀物を入れる鉄コンテナの内寸法よりも若干大き目の寸法で設計します。
内袋を作る際のPOINTは、
①素材の生地
②フタの有無
③鉄コンテナへの取付方法(紐が主流です)
④面ごとの紐の本数
⑤フタを付ける場合のフタの寸法
などです。
穀物にゴミが混入するのを防ぐために、内袋にはフタを付けることをお勧めします。
PP素材以外でも製作できますので、お気軽にご相談ください。
[異品種混入防止]
目の細かいネットやパンチングメタルを使うことで内袋を使わずに米麦を収容できる鉄コンテナもあるようですが、
隙間に入った米を清掃する作業負担がかかってしまいます。
米穀は表示銘柄以外の混入がないことが必須です。異品種混入(コンタミ)防止の観点から
当社では内袋を品種ごとに分けて利用する収容を推奨しています。